写真集『HAMLET』の発売を記念し開催された市川染五郎と、キービジュアル衣裳デザインおよび本写真集の撮影を手掛けたファッションデザイナーの中里唯馬登壇のトークイベントの様子をお届けします。

「BLUE book」におさめられた日本の海岸で実施されたロケ撮影について染五郎は「(撮影日の)天気も曇りでハムレットにぴったりのシチュエーションでした。衣裳をデザインされた中里さんが撮影もされるということで、衣裳だけでももちろん素敵なのですが、この空間に存在して初めて完成した気がして表現者としてすごく刺激的でした」と語ります。海へと突き出た断崖のステージの先端に立ち、10mほどのシルクの炎の布を風になびかせて行った撮影については「何を隠そう高所恐怖症なので…本当に怖かったです」と明かし会場の笑いを誘いつつも「自然の風のおかげで臨場感のある写真になりました」と振り返りました。
ロケ撮影時に使用された中里デザインの衣裳は、金属チェーンや陶器(セラミック)のパーツが施されたもの。中里は「ハムレットのイメージとしての強い要素と繊細さナイーブさの両面を持っているという人物像を衣裳と写真というふたつの観点から切り取れないかと思い、作りこんでいきました。一見金属で強そうに見えるチェーンを手作業で編み上げていたり、強そうに見えるが割れてしまう陶器を使っていたりすることで、ハムレットの持つ『強さと繊細さ』の二つが混在しています」と意図を説明。
さらにフィッティングを振り返り「染五郎さんが衣裳を着た瞬間に頭の中のイメージがパッと現実に現れた感じがしました。ご本人の力強いパワーと服が調和して一つに融合している感じ」と絶賛しました。

「RED book」には公演期間中に撮影されたカットが。
中里は「舞台に上がられた染五郎さんからエネルギーが伝わってくるといいますか、別の人格が現れているような感じがして、そういった緊張感のようなものをRED bookでは切り取れたらいいなと思いました」と話します。
染五郎は「初日が開いた時、ついにゴールが始まったというか…そう感じるような道のりの長さだった」と公演時を振り返り、「ポスター撮影の段階から積み上げられたハムレットの心境の揺らぎや変化があったからこそ、舞台上でもそれを体現できたのだと思います」と思いを語ります。
最後に、中里は「1年以上かけて関わってきたプロジェクトのひとつの締めくくりとして、本日こうした素晴らしい場を持てたことに感謝します」と述べ、染五郎は「舞台をそのまま切り取ったものではなく、写真集という新たな作品として生まれ変わった『ハムレット』だと思っております。中里さんとの化学反応をぜひ楽しんでほしい」と締めくくりました。
銀座・蔦屋書店でのフェアは10月29日(木)まで開催中です。
フェア詳細▶https://store.tsite.jp/ginza/event/art/56305-1540220818.html
市川染五郎写真集 『HAMLET』

撮影:中里唯馬、田中亜紀
造本設計:町口覚
編集プロデュース:石井朋彦
企画制作出版:松竹株式会社、株式会社梅田芸術劇場
[製品構成]
・『HAMLET』BLUE book [ビジュアル写真など](48P)
・『HAMLET』RED book [舞台写真など](48P)
※二冊組写真集
[価格] 7,000円(税込)
[発売日] 2026年10月2日(金)各社ECサイト、一部書店にて発売
[販売サイト]
市川染五郎ファンクラブ、松竹ストア「松竹歌舞伎屋本舗」、キャトルレーヴ
企画:梅田芸術劇場 主催・製作:松竹・梅田芸術劇場
